第15話
上田合戦
真田幸村は徳川軍の真っ只中で孤立した。
家康「真田幸村を包囲しろ!」
幸村 (*´▽`*)やばい…
そのとき。
ひとりの男がさっそうと姿をあらわした。
父親「お困りかい? 息子よ」
幸村「あ、お父さん♪」
父親「ここはお父さんに任せなさい」
家康「な、なんだ君は」
父親「ヘイ、家康!」
家康「お、おう」
父親「これを受け取れ」
家康「これは?」
父親「果たし状だよ。9月某日、上田城で待っている。決闘だ」
家康「いいだろう」
父親「では。行くぞ、息子」
幸村「はい!」
幸村と父親は去っていった。
家康「うーむ。真田幸村の父親め、敵ながら堂々としたやつ」
部下「いやいや、違いますよ」
家康「ん?」
部下「まんまと逃げられたんですよ」
家康「あ」
部下「それよりも大変です。これを見てください」
家康「?」
部下「たったいま郵便屋さんがこんなものを」
家康「これは?」
部下「石田三成からの果たし状です」
家康「また果たし状か。日時と場所は?」
部下「9月某日、関ヶ原」
家康「よし。さっそく関ヶ原に出発だ」
部下「でも、真田親子との決闘は?」
家康「無視無視」
部下「え」
家康「敵のリーダーは三成だ。やつさえ倒せばあとはどうにでもなる」
部下「わかりました」
一方。
そうとは知らない真田親子は、上田城で家康をひたすら待っていた。
幸村「でもさ、お父さん」
父親「ん」
幸村「家康に勝てる?」
父親「この土地はわが真田ファミリーの庭みたいなもんだよ。勝てるさ」
幸村「そうだね」
父親「それにしても家康、遅いなぁ」
幸村「退屈だね」
父親「うん」
幸村「もしかして、うちら無視されてるのかな」
父親「いや、あれを見ろ!」
幸村「おぉ〜」
父親「徳川の軍勢がこっちに向かってくる♪」
幸村「無視されてなかったんだね♪」
父親「ん、待てよ」
幸村「どうしたの?」
父親「よく見ると家康の姿がないな」
幸村「ホントだ」
父親「軍勢をひきいているのは、家康の息子さんだ」
家康の息子(徳川秀忠)登場。
家康の息子「どうも。家康の息子です」
幸村「あ、はじめまして」
家康の息子「うちの父ね、来られなくなりました、用事があって」
幸村「え?」
家康の息子「じゃ、そういうことで」
幸村「ちょっと待って」
家康の息子「はい」
幸村「きみが変わりに戦いに来たんじゃないの?」
家康の息子「べつに」
幸村「いや、べつにって」
家康の息子「僕は伝言をしにきただけですから。じゃ」
幸村「待ってよ」
家康の息子「なんですか」
幸村「うちらとの決闘の約束は…?」
家康の息子「無視ってことで落ち着きました」
幸村 Σ( ̄□ ̄;え!
家康の息子「無視です、無視」
幸村「それだと僕らがあまりにも可哀そすぎるんですけど(涙)」
家康の息子「これから関ヶ原で合戦があるんですよ」
幸村「関ヶ原で?」
家康の息子「はい。石田三成と」
幸村「うわっ。ビッグイベントっすね」
家康の息子「僕も父もそっちに参加するんで、忙しいんです」
幸村「そんな…」
家康の息子「では、これで」
父親「まあまあまあ。そう急がないで」
家康の息子「離して下さい」
父親「あなたに行かれると困るんですよ」
家康の息子「どうしてです?」
父親「だって考えてもみて下さい」
家康の息子「?」
父親「天下分け目の大決戦がおこなわれるっていうときに、誰にも相手にされずにポツーンとしてたら、うちら親子、やばいじゃないですか」
家康の息子「そんなの知りませんよ」
父親「うちらの城、攻めてもらえませんか?」
家康の息子「そんな暇ありません」
父親「ちょっとでいいんです」
家康の息子「離して下さい」
父親「形だけでも」
家康の息子「もう行きますから」
父親「うちらの城ね、あのへんが弱いですよ」
家康の息子「なにをアピールしてるんですか」
父親「ぜひ攻めてくださいよ」
家康の息子「父との待ち合わせに遅れますから」
父親「まあそう言わずに」
真田親子は家康の息子(徳川秀忠)を上田城で足止めした。(第二次上田合戦)
家康の息子がようやく関ヶ原に向かったのは、9月10日になってからだった。
そして運命の9月15日。
この日、真田親子は没落する。
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ありけん