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第19話
仙人の奥義
バスの中。
本物の仙人だという証拠を求められて窮した幸村だったが…
幸村「あ♪ あります!証拠!」
家康「本当ですか?」
幸村「今から奥義をやります」
家康「おぉ。仙人の奥義ですか。見せて下さい」
幸村「これはすごくハイレベルなワザなんですけど…」
家康「はい」
幸村「他人の頭の中を自由にコントロールするワザです」
家康「どういうことです?」
幸村「例えば。見て下さい。次のバス停で男がひとり、待っていますね」
家康「はい」
幸村「彼にワザをかけます」
家康「?」
幸村「彼はこのバスに乗ったとたん、僕のことを真田幸村だと思い込むでしょう」
家康「そんなバカな」
幸村「僕の奥義をもってすれば、そのくらい簡単なことです」
次のバス停で、幸村の友人が乗り込んできた。
友人は言った。
友人「やぁ。幸村」
家康「す、すごい!」
幸村「ね」
家康「仙人パワー、すごいですね」
幸村「まあね〜」
家康「あれ、でも待てよ…」
幸村「なんです?」
家康「この男、どこかで見たことがあるような、ないような…」
幸村「ギクッ」
家康「たしか、いつも幸村のとなりにいたような、いないような…」
幸村「ドキッ」
家康「もしかしてこの男、幸村の友人くんでは?」
幸村 (心の声)やばい、このままだと一気に全部ばれちゃう…(汗)
家康「そうだ、たしかに友人くんだ」
幸村「ははははははは」
家康「なんです?」
幸村「じつは僕、家康さんにもワザをかけていたんですよ」
家康「私に?」
幸村「この男を、幸村の友人くんだと思い込ませたんです」
家康「えぇ! 私の頭の中までコントロールしたってわけですか?」
幸村「はい」
家康「す、すごい」
幸村「これで信じます? 僕の力」
家康「まいりました」
幸村「幸村はあっちの方にいますよ」
家康「ありがとうございます!」
家康はバスを降りて去っていった。
そして。
幸村と友人も次のバス停でバスを降りた。
幸村「いや〜。さっきは危なかったね」
友人「うん」
幸村「さてと、変装、解こうっと」
友人「あ、向こうから来るの、きみのお父さんじゃない?」
幸村「ほんとだ♪」
父親「ハーイ息子よ。そして息子の友人よ」
幸村「逃げ切ったんだね、よかった」
父親「JR西日本を駆使したよ」
幸村「おぉ〜」
父親「しかも車両の一番後ろの席だから、シート倒し放題さ」
幸村「おぉ〜」
と、そこへ家康が戻ってきた。
家康「すいません。ついでに幸村の父親の居場所も教えて…あー!」
幸村「やばっ!」
家康「マイ部下集合〜。捕まえろ〜」
1600年。幸村たちは家康に捕まり、高野山領の九度山に幽閉された。
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