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第16話
真田没落
西暦1600年9月15日、夜。
上田城。
幸村「お父さん。なにやってんの?」
父親「これね、バスの時刻表」
幸村「どっか行くの?」
父親「まあ、ちょっとね」
幸村「それよりテレビ見ようよ」
父親「テレビ?」
幸村「だって今日あれでしょ、関ヶ原の戦い」
父親「あぁ」
幸村「生中継するんだよね」
父親「もう終わったよ」
幸村「え?」
父親「昼間やってた」
幸村「デイゲーム?」
父親「うん」
幸村「 ( ̄ロ ̄|||) 見逃した…」
父親「大丈夫。ビデオに撮ったから」
幸村「でもなー、そういうのビデオで見てもなー」
父親「すごい試合だったよ。見な」
幸村「ホント?」
父親「あのね、小早川がね…」
幸村「待って。言わんで。どっちが勝ったか、楽しみにしとくから」
父親「やべっ。言いたい」
幸村「絶対言わんでよ」
父親「わかってるって」
幸村「試合、ちゃんと最後まで録った?」
父親「家康さんのヒーローインタビューまで入ってる」
幸村 (;´д`)言っちゃった…
父親「どした?」
幸村「なんでもない…」
父親「おっ。もうこんな時間だ」
幸村「へ?」
父親「急いでバス停に行こう」
幸村「なんで?」
父親「逃げるのさ」
幸村「逃げる?」
父親「この際、時間がないから言ってしまうけど、関ヶ原の戦いは家康さんが勝って、三成さんが負けたんだ」
幸村「もう、知ってるよ」
父親「このままだと三成派の我われの命も危ない」
幸村「あ、そっか」
父親「だから逃げる」
ふたりはバス停へ急いだ。
そのころ家康は…
家康「ちょっとぉ、やめてやー!」
部下「え?」
家康「謝んなー」
部下「僕、なにか悪いことしました?」
家康「なんで急にビールかけるのさ」
部下「いや、パーティ…」
家康「あーあ、濡れた」
部下「……(汗)」
家康「よそいき濡れた」
部下「……す、すいません」
家康「と、このように…」
部下「?」
家康「怒りがいい具合に高まったところで、このパワーを残党狩りに注入する」
部下「というと?」
家康「三成の仲間がまだあっちこっちに残ってるから、それをやっつけるの」
部下「なるほど」
家康「まずは真田親子だ」
部下「じゃあ、さっそく上田城へ…」
家康「いやいや。バスだよ」
部下「え」
家康「たぶん2人はもう逃走してる。だから先回りして叩きのめす」
部下「なるほど」
家康はバス停を先回りして待ち伏せすることにした。
真田親子は、それを知らない。
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