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第4話
ダビデ像

ダビデは英雄になった。

神様「やったね」

ダビデ「かーなりインチキっぽいけどね」

神様「いいじゃん、これで君は英雄だよ」

ダビデ「僕を主人公にした映画とか、できるかな?」

神様「それはわかんないけど、彫刻はできるよ」

ダビデ「彫刻?」

神様「うん」

ダビデ「なんでわかる?」

神様「神様はなんでも知ってるのさ」

ダビデ「すげぇ。ちょっと尊敬」

神様「たしか、今から約2500年後に、有名な芸術家が君の彫刻を彫るよ」

ダビデ「2500年!?」

神様「うん。今から2500年後に『人間万歳!芸術万歳!』みたいな時代が来るんだ」

ダビデ「へぇ〜」

神様「ルネサンスっていう時代なんだけど…」

ダビデ「ふうん」

神様「そのときにミケランジェロっていう芸術家が、君の彫刻を彫るみたい」

ダビデ「かっこいい彫刻かな?」

神様「資料集に写真が載ってたっけ。待ってね。探すから」

ダビデ「わくわく」

神様「えーと、ミケランジェロの『ダビデ像』はと…」

ダビデ「わくわく」

神様「あった。この写真だ。ぷっ(笑)」

ダビデ「え? 今、笑わなかった?」

神様「ぜんぜん笑ってないよ」

ダビデ「どんな写真さ。見せて」

神様「見ないほうがいいよ。くすくす」

ダビデ「うわ、めっちゃ気になる。見して」

神様「だめだって。見ないほうがいいって」

ダビデ「なんで? やばい写真なの?」

神様「やばいね。くすくす」

ダビデ「マジ?」

神様「かなりやばいよ。逮捕されるね」

ダビデ「逮捕!?」

神様「どうしても見たい?」

ダビデ「見たい」

神様「しょーがないなー」

ダビデ「お願い、神様」

神様「じゃ、ちょっとね。ほら、これ」

ダビデ「どれどれ。うわっ! なにこの彫刻…」

神様「ね」

ダビデ「全裸じゃん! Σ( ̄□ ̄;

神様「逮捕だよ、逮捕。くすくす」

ダビデ「なんで僕、全裸なの?」

神様「全裸でリンゴ食べてるよ。まず服着ろって感じだよね」

ダビデ「……(ショック状態)」

神様「しかも微妙に真顔だし」

ダビデ「ミケランジェロめ〜 (T_T)


そのころ、イスラエルの王宮では。

王様「あのさぁ」

部下「はい」

王様「ダビデって、知ってる?」

部下「知ってますよ」

王様「あいつさ、なに、歌手?」

部下「いや、羊飼いっす」

王様「羊飼い!?」

部下「はい」

王様「なんか、やたら人気ない?」

部下「そうっすね」

王様「なんであんな人気者なの?」

部下「だって、あいつ、巨人を倒したんすよ」

王様「巨人?」

部下「はい。あのー、ほら、敵の巨人」

王様「うそ? あの巨人をやっつけたの?」

部下「はい」

王様「うわぁ、やられた」

部下「いいとこ、持ってかれましたね」

王様「やばいよね。おれの影、薄くなんない?」

部下「かも知んないっすね」

王様「おれ、存在感がなくなって、王様を解任されたらどうしよう」

部下「そしてダビデが王になったりして」

王様「それ、ありえるよね」

部下「意外とね」

王様「どうしよう…」

部下「じゃあ、今のうちにダビデを殺しちゃいますか?」

王様「そうだね」

部下「では、さっそく暗殺業者を手配します」

国民の人気者となったダビデは、国王サウルに妬まれ命を狙われることになった。


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